【休職者向け・お得】休職中に知っておくべきお金のこと!
本日は、「会社員/公務員の方で、精神病で会社を休職されている方」向けに、知っておくべきお金に関する情報をまとめました。「初めての休職で何をすれば良いか分からない」「急に休職して何も知見がない」「お金がなくて困っている」などお困りごとがある方は必見です!それではいきましょう!
傷病手当金
傷病手当金は、休職している会社員・公務員の方に向け、健康保険から支給される給付金です。Wikipediaには、傷病手当金は以下のように説明されています。
健康保険法等を根拠に公的医療保険(健康保険・国民健康保険・船員保険・各種共済組合等)の被保険者が疾病または負傷により業務に就くことが出来ない場合に、療養中の生活保障として保険者(全国健康保険協会・健康保険組合等)から行われる給付(金銭給付)である。
Wikipedia
傷病手当金の支給条件や内容としては、
・病気で勤務先を連続して3日間休み、4日目以降休んだ日から支給される。
・支給金額は日割給与(標準報酬日額)の66%である。(これとは別に、健康保険組合の規定により10%プラスされるところもある)
・病気やケガで給料がもらえない状態であれば、最長1年半受け取ることができる。
・2回目以降の休職時は、前回申請時の傷病と別と判断できれば、1年半を超えていても申請可能。ただし、前回申請時より期間が空いていることが前提(各基準は健康保険組合によって異なる)
・傷病手当金は、会社員や公務員が利用できる制度す。個人事業主などの国民健康保険の被保険者は受けることができません。
私も傷病手当金を受給した経験があるので、コツを話しておきます。
まず、2-3カ月後に支給されるので、申請してから支給されるまでに時間が掛かります!
その間は給料が支払われないため、貯金額がみるみる減っていき、精神衛生上良いものではありません。
そのため、まとめて一括で申請よりは各月で申請する方が良いと思います。
傷病手当金を申請書記入の費用は100円位であったので、診断書発行と比較して、費用はそんなにかかりません。
また、傷病手当金は、会社を休んでいる期間はもらえます。そのため、退職や転職を考えている人も、傷病が良くなるまでは退職せずに、お金をもらっておくべきです!休職当初は、通常の判断はできない状況なので、今すぐ辞めたい・逃げたいと思うことは仕方ありません。ただし、その後症状が回復した時に、金銭面で苦労します。そのため、今休職したての方は、すぐにやめることは踏みとどまってください!
自立支援制度(精神通院)
自立支援医療とは、心身の障害に対する医療費の自己負担を軽減する公的な制度です。
自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。
厚生労働省, https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/jiritsu/gaiyo.html
【対象】
精神疾患を患い、メンタルクリニックに通院している全ての人
【減額される金額】
保険料は3割負担ですが、自立支援制度を申請すると1割負担になります。
そして、月ごとの負担金額も設定されていますが、世帯収入によって変わります。私の場合は月10,000円でした。(特にリワークで毎日通院される方は、上限金額が設定されているため、安心して通院できます)具体的な金額は、以下の参考文献に記載しています。
【申請方法】
市役所に行って、必要書類を持参します。詳しくはお住まいの市町村のページで確認してください。
・市町村の課税証明書
・医療機関の診断書
・健康保険証のコピー
私は、自立支援証明書が発行されるまで、2カ月程度かかりました。
しかし、 自立支援証明書を発行されるまでの間は、一旦3割負担分を支払いますが、証明書が発行されると、過去分は払い戻しが可能です。詳しくは、通院中の病院に確認してください。
私は週1回通院していますが、自立支援制度を適用すると、診察が約500円、薬が約200円でとても助かっています。
【更新】
有効期限は、1年間です。1年ごとにお住いの役所で更新手続きに行く必要があります。更新費用は無料です。
<参考文献>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/jiritsu/dl/03.pdf
https://www.city.ibaraki.osaka.jp/material/files/group/29/jiritusienniryoseisintuuinnogoannnai.pdf
精神障害者福祉手帳
精神障害者福祉手帳は、様々な公的機関の利用料金割引を受けられます。手帳の申請は、手帳を落とすなどしなければ、家族や友達にばれる心配はないため、気軽に申請することができます。
何らかの精神障害(てんかん、発達障害などを含みます)により、長期にわたり日常生活又は社会生活への制約がある方を対象としています。 対象となるのは全ての精神障害で、次のようなものが含まれます。
厚生労働省, https://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/certificate.html
支給対象となるのは、以下の通りです。具体的には市町村の精神障害者福祉手帳のページをご確認ください。
税金の控除・減免
- 所得税、住民税の控除
- 相続税の控除
- 自動車税・自動車取得税の軽減(手帳1級の方)
公共料金等の割引
- NHK受信料の減免
- 鉄道、バス、タクシー等の運賃割引
- 携帯電話料金の割引
- 上下水道料金の割引
- 心身障害者医療費助成
- 公共施設の入場料等の割引
手当の支給など
- 福祉手当
- 通所交通費の助成
- 軽自動車税の減免
その他
- 公営住宅の優先入居